一緒に歩こう
Yuusuke said

この所体の調子がおかしい。

なにもやる気にならない。

うちに帰っても、杏奈と会話することすらめんどくさい。

この前杏奈が椅子に座って寝てた。

起こしてベットに寝かせなきゃって思ってたんだけどめんどくさくてやる気にならなかった。
それから杏奈は俺が残業で遅くなるとさっさと寝てしまうようになった。

怒ってる…よな?

けどどうすればいいんだろう。
あ~ぁ何だかつまらねぇ。

仕事にいって家に帰っての繰り返し。

俺こうやってつまらない人生送りながら死んでくのかな?

今度杏奈誘って出掛けようか?
いいや、めんどくさいから家で寝てよう。

仕事のない日くらい、たっぷり寝たいし。

最近疲れてるのか、朝起きられない。

仕事にいくことすらめんどくさい。

脛をかじらせてくれる親がいるニートがうらやましいよ。

杏奈だって俺の脛をかじってるようなものだ。

あいつパートとか出ないのかな。

最近は主婦だって働くのに。

なんか昔みたいに杏奈が綺麗に見えないや。

どうしちゃったんだろう。

それになんだか、無性に泣きたくなる。

いつからだろう?

あいつが…死んでからか?

そうだ…会社に使われるだけ使われて、ボロボロになるとあっさり捨てられたあいつ。

その日に自ら命を絶った。

会社はその事実を認めようとはしなかった。

むしろ開き直って…。

「いいか?絶対に余計なこと言うなよ?ったく自殺なんかしやがって…どれだけ会社に迷惑をかければ気がすむんだ。死んでからも使えないやつめ。」

死んだ人間に言う言葉がそれかよ。

弔いも何もねぇのか?

あいつが会社のせいで死んだのはわかりきってるのに。

「社長…社長にとって俺たちってなんなんですか?」

「あぁ?会社のために働き続ける機械だ。」

悔しかった。

それから何もかもがいやになったんだ…。
< 3 / 13 >

この作品をシェア

pagetop