一緒に歩こう
Anna said

帰ってきてから祐介は冷蔵庫のミルクティーをガブガブ飲んでいた。

私のお気に入り!

いつもは子供だなってバカにするくせに!

コーヒーしか飲まないくせに。
「…何だよ?俺だってたまには違うのがのみたいさ。今度買って返すよ。」

睨み付ける私に彼はぼやいた。

洗濯物を取り入れようと廊下に出て違和感を感じた。

何だろう?

玄関が妙に気になる。

私は玄関をじっくり眺めた。

別におかしなところはない。

ふと一足の靴に目が止まる。

祐介がさっきまではいていた靴。

脱ぎ捨てられた靴。

いつもはちゃんと揃えてるよね?

リビングの方から音楽が聞こえてくる。

こっそり除くと、彼は子供番組を見ていた。
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