復讐と言う名の愛をプレゼント
『....なんだよ、それ.....』
突然怒ったような声を出した優毅。
『ぇ?』
『俺だって、お前のことめちゃめちゃ好きだった。
だけど、あの時の俺ぢゃぁ、今の俺ぢゃぁ、お前を守れねぇ....』
────ドキッ
なに.....言ってるの?
『なに?どうゆうこと?』
苦しそうな顔して言う優毅に私は困惑した。
私の知らない所で
優毅は苦しんでた??
『俺は、戻りたくても戻れねぇ...!!』
『ゆぅ?....なにがあったの??』
つい私は昔の呼び名で優毅を呼んでしまった。
『れぃ....もぅ限界だよ...』
優毅も昔のあだ名で私を呼んで弱音を吐く。
突然消えて、突然戻ってきて
なにも喋らなかったのに
過去を掘り返すなんてひどい。
今更告白なんてひどい。
なのになんでだろう。
私はこの人を振り払えない。
むしろ、受け入れたい。
優毅になにがあったんだろう。
知りたい。
だけど
今はそっとしておこう。
優毅が話してくれるまで
私が側にいよう。
そう思った。