―永遠の愛―

最低男


「あのさ、別れよ」

「うん、ばいばい」

小学4年の時
私は初めて彼氏ができて
初めて別れた
失恋?ってゆうのかな?
10歳の私に分かるはずもなく

何故か出てくる涙を
パーカーの袖で必死に拭きながら

家に向かって帰った

家に近づくとだんだん落ち着いてきた涙
家族はなにも知らない
なんにも言ってない

だから家族からしたら

ただ今日はいつもより
遊びすぎて帰りが遅くなった

これぐらいに思ってるはず

だからこそ
少しだけ暗い中
トボトボ家を目指す

もう涙は止まってた
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