好きなんてありえない!!
「ーはい、じゃぁここ宿題なぁ」
先生がそう言うと同時に
チャイムが鳴る。
ーなるべく静かに過ごせば大丈夫
だよね………。
そう思いながら教科書を机にしまう。
「ねぇ」
顔を上げるとそこにはクラスで
人気者ののぞみが立っていた。
「…はい」
とりあえず返事をする。
「あんたさぁ、よく学校来れたよね」
「…え?」
「は?なにとぼけてんの!?あんた梓の
彼氏奪ったんでしょ」
「……違っ「うわけないよね~?梓泣いてたんだよ!?どんだけ最低なの?」
「…そんな」
「最低じゃん」
「キモーーっ」
クラスのあちらこちらから
声が聞こえる。
「どんだけ最悪奴だよ」
「クズじゃん」
「っ……………」
違う ………違うのにっ…!!!
みんな、信じてよ…!!