好きなんてありえない!!
「裕太を苦しめていたのは
お前だろ。園田 梓」
先輩が話しだす
「は!?何言って…「あいつは……
そんな長く生きれなかったんだ」
先輩がボソリと呟く
「……元々心臓が弱かったんだ」
「嘘でしょ…」
梓が激しく動揺している
「なのに…ストレスのせいで
あいつはもっと苦しんで予定より
かなり早く死んだ…」
「俺はあいつの分も生きるって
約束したんだ」
先輩の目から涙が流れる
「あいつ、自殺じゃねぇんだよ
突然の発作で倒れたんだ
緊急搬送されたけど、間に合わなかった」
「俺は由美のことあいつから
聞かされてて前から知ってたんだ」
先輩が私を見て微笑む
「本当は好きになるなんて
考えてなかった。ただ、あいつの大切な
人なんだな、その程度だった」
「でも俺は由美のことが好きだ
あいつに負けないくらい」
先輩と目が合う
「……っ」
恥ずかしくて目をそらしてしまう