好きなんてありえない!!
「ぅ……」
目をあけると見慣れた
生徒会室のベッドの上だった
「あれ、いつの間にか寝ちゃったんだ…」
辺りを見回しても誰もいない
「先輩………?」
ベッドからおり、ドアを開ける
「あ、由美、おはよ」
椅子に座って書類を見ていた先輩が
顔をあげる
「先輩…私、いつの間に…?」
先輩は笑いながら
「あのあと由美寝ちゃったんだよ
梓は帰っていった
ありがとう、って伝えてくれだって」
「そうなんですか……」
「由美」
「はい?」
「ん、おいで」
先輩が両手を広げる
「んなっ……」
「え?来ないの?」
「い、いきませんっ」
「顔真っ赤だし」
先輩がケラケラと笑う