好きなんてありえない!!


学校に近づいていくごとに
登校している人が増えてくる

あちこちから
「え?」
と驚いたような声が聞こえる。

…まぁ、そりゃそうだよね。
私なんかが先輩と手を繋いで
登校してるんだもん…。

「誠也先輩!!」

目の前には私の隣の席の夏実と
ファンクラブのメンバーがいた。

「先輩!どういうことですか!?」

「ん?何が?」

「とぼけないでください!!
その…女の人は誰ですか!?」

あなたの隣の席の者です……。
私ってそんなに存在感
なかったのか…。



< 26 / 142 >

この作品をシェア

pagetop