好きなんてありえない!!


入学式。

俺は生徒会長として代表で
喋っていた時だった。

ーガターン

椅子が倒れる音がしてそこへ
目を向けると
青白くなって倒れている
女の子の姿があった。

辺りはざわついて
入学式どころではなかった。

俺は急いで壇上から下りると
倒れている女の子の所まで
走って行った。

先生達もうろたえていて
全然役にたてそうになかった。

「ったく……」

俺は女の子を抱き上げると急いで
保健室へ向かった。

ベッドに寝かせて目が覚めるのを
待った。

どーせ今から行っても
何にもなんねーしめんどくせーし。

そう思いサボることにした。

別に生徒会長になりたかった
わけではない。

クラスの推薦で代表に選ばれ
おまけに選挙では圧倒的に票があり
なりたくもない生徒会長に
なったってわけで…。


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