好きなんてありえない!!
「え!?あ、ごめんっ!!」
「い、いえ違うんです….。先輩の
せいなんかじゃないです」
由美はしばらく泣いていると
静かに喋り出した。
ーーー。
そんな事が…。
あまりにも可哀想すぎると思った。
俺も昔…そんなことがあった……。
守りたい。と思った。
由美は常に心を閉ざしていて
心を開いてくれるまで
結構な時間がかかった。
でも喋ってみると素直でいい子で
他人思いの優しい子だった。
そして俺は気がついたら
いつのまにか由美の事が
…好きになっていたんだ。