好きなんてありえない!!
「ん……あれ?先輩?」
「…あ!由美♪起きたんだ」
「え、私、寝て…」
「由美の寝顔すっごくかわいかった」
「ちょっ!!!何見てるんですか!?」
「まぁ、まぁ♪昼飯行こーぜ」
「は、はい」
……一瞬だけ見えた。
先輩、すごく泣きそうな顔してた。
どうしたんだろう…。
お昼ご飯は食堂で焼きそばパンを
買って中庭で食べた。
先輩と並んでいるときほとんどの人
から見られたり睨まれたりしたけど
先輩が手を握ってくれたお陰で
そこまで怖くなかった…。
「あ、あの!先輩…」
「何ー?」
「先輩、あの、泣きそうな顔、してませんでしたか…?」
「まさか♪んなわけねーよ」
「で、でも…!」
「気のせいだっつーの」
先輩は私の頭をクシャクシャっと
撫でると
「行くぞ」
と私の手をひいて
生徒会室へ向かった。