好きなんてありえない!!
ーギュッ
突然抱きしめられる
「せ、先輩…」
「大丈夫だから、俺が守るから」
「せんぱっ…うっ…ふっうぁあぁん」
先輩は泣きじゃくる私を
抱きしめてくれてずっと「大丈夫」
って声を掛けてくれた。
「とりあえず、そいつは
生徒会メンバーに入れないように
してみる」
「そんなこと、で、きるの…?」
「生徒会の力なめんな!」
「ふ…先輩面白いですね」
「ただ少し遅いかもしれねぇ…」
「え…」
「転校して来るのが明日だからな…」
「一応他のメンバーにも
連絡してみる」
「ありがとうございます…」
「ただ…あいつがな…」
「何か言いました?」
「いや、何も」
誠也は笑顔で誤魔化した。