好きなんてありえない!!
学校へ着くと
すぐに生徒会室へ向かう。
誠也先輩は私の手を握り
たまに後ろを振り返り目が合うと
微笑んでくれた。
まるで大丈夫だといってくれて
いる気がして嬉しかった。
生徒会室のドアを開けると
昨日の人達と
「あ、ずさ…」
先輩の机に座っている梓は
ニヤリと笑った。
「誠也…」
健人君と友子さんが心配そうな
顔でやって来た
「やっぱり遅かったんやな…」
「あぁ…」
「でも、どうして入れたくないって
言ったの?」
「それは………」
チラリと由美を見る。
由美は頷き
「後で詳しく…お伝えします…」
と二人を見つめ言った。
「分かった」
二人が頷きその場から離れようと
した時だった。
「ねぇ!!!!」
梓が突然大きな声で叫んだ。