好きなんてありえない!!
「お前らこいつの
本性知らねえだろ?教えてやるよ」
「こいつは…「興味ない」
誠也先輩が大声で言う
「……はっ?」
「興味ない。つったの」
「俺も興味ないわー」
「ウチも」
「…………ぼ、僕も…」
「んー?私もぉ」
みんなが口々に言う。
「由美の過去がどんなに苦しかったか
俺は知ってる。由美がどれだけ
他人思いで優しいか知ってる。」
「先輩………」
涙が溢れ出す。
「お前さんのその性格……
どうなんやろ」
「あんた、よっぽど酷い人なのね」
「っ……!!!!」
「出ていけ」
先輩はドアを指差す。
「覚えてなさいよ」
キッと由美を睨むと梓は
部屋を飛び出していった。