好きなんてありえない!!



「それは…っ」

声が出ない。どうしよう…。

「ターイム!!!」

突然先輩が大声を出す。

「え…先輩……」

「なんやー!!由美ちゃんが話そうと
してやんか~!!!」

「ダーメ。今から俺と由美の
ラブラブタイムなんだぜ?」

「はっ!?ちょ、先輩!!!
何言ってるんですか!?」

「な?だからまた今度!!」

誠也は由美に見えないように
合図を送る。

「…あ~!!!そや!俺用事あったん
やった!!ほな、また来るわー」

「ウチも用事思い出した!!
ほら!行くよっ!!!」

健人先輩達はそう言うと
池田君と宇佐美さんを連れて
あっという間にいなくなった。


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