好きなんてありえない!!
悲しみ
「で!どうしたの?」
部屋に入るなり梓が聞いてくる。
「え?」
「え?じゃないわよ!!目ははれてるし
どう考えても泣いたでしょ!!」
「……ん」
思い出すと涙が溢れてきた。
「由美…私に教えて?」
「うん…」
話そうとした瞬間
あの日の記憶が甦ってきた。
あの時……
裕太の隣にいたの…梓だった。
どうしよう…。
裕太と梓は付き合ってるの?
あれはホントに梓?
「由美?」
梓が顔をのぞきこんでくる。
「あ、えと……」
「由美、言って?お願い」