危険な彼と危ない初恋


桐くんは、私を見つけると穏やかな笑みを作った。

――あぁ、こんな姿でさえ絵になるよ・・・

「桐くん!遅くなってごめんね?」


「あぁ、全然待ってないよ。俺も今来たとこ」


優しいなぁ・・・・・


きっと、もっと前に来てくれてたんだよね?

「それにしても、懐かしいな。この島もあの時から全然かわってねぇし」


「そうだね。私もこの島大好きだよ」


「お前も、綺麗になったな」


「へ??」


何言ってんの?


私が、綺麗になった?


ないないないないないない!!


断じてそんなことはない!!


「その服も可愛い」

「~~~~……/////////」


私は、桐くんの言葉があまりにも直球すぎて言葉を失ってしまった。
< 11 / 74 >

この作品をシェア

pagetop