危険な彼と危ない初恋


その姿がとても健気で。


―――・・ズキッ!


クソッ!どうしたんだ俺は。


こんなの、俺じゃねぇ!!!!


俺は、とっくに感情なんて捨てたはずだ。何なんだ、この女。


だけど、所詮その程度だ。


どうせこの女も、そこら辺のやつらと一緒だろう。


泣き寝入りして、終わるんだ。


俺は、走っていく美羽の姿を見つめながら“惨め”だと思った。

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