危険な彼と危ない初恋
優雅は、結局私に着いてきてくれた。
私はあの日、優雅にだけは嘘をつけなかったんだ。
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「おいっ!美羽!どうしたんだよ」
「へ?何が?」
「何が?って、お前めっちゃ目ぇ腫れてんじゃん!なにが、あったんだよ!」
「だーかーらー!何もないって!」
おかしいなぁ…
私そんな、目ぇ腫れてたかなぁ?
ちゃんと、いつも通り笑えてたはずなんだけど・・・・・
「・・・・・・はぁ。
なぁ、俺ってそんなに頼りないか?」
「えっ!そんなこと無いけど・・・」
「じゃあ、言えよ。ほんとのこと」
優雅は、だんだんと詰め寄ってくる。
あんな事、思い出したくもないのに・・・・