危険な彼と危ない初恋
新しい出逢い
《優雅side 》
『北川 桐』あいつだけは、絶対に許せねぇ。
俺の、ただ一人の双子のねぇちゃんを泣かせたやつ。そして、苦しめた。
俺は、物心ついた時から女がまとわりついていた。
だけど、どいつもこいつもウザイ女ばっかり。
皆、同じことしかしないんだ。
そして、フッた女達が俺に僻みをもって影で悪口を叩くやつもいれば、物を盗んでいくやついる。
あーー。もう!!
なんなの?女って。
マジうぜぇ。
だけど、無視していた嫌がらせも日に日にヒートアップしていった。
その時、助けてくれたのは美羽だ――
大したことも、言えないくせに。
何も考えないで、飛び出してきたんだ。
案の定、美羽は上手いことも言えず一方的に攻めらて、結局俺が助けたんだけど、俺を助けるために後先考えず飛び出してきた美羽には凄く感謝している。
今度、美羽に何かあったら絶対に俺が助けてやろう――――・・・・
俺は、密かにそう誓ったんだ。