危険な彼と危ない初恋





もう、凹むのは止めよう。


マイナス思考な自分とはおさらばしなくちゃね。

私は、ここへ遊びに来たんじゃない。


かといって桐に復讐をしにきた訳でもない。


最初は少しでもそんな気持ちがあったのかもしれない。


だけど、相手の事情も知らないで一方的に被害者になるのは卑怯だ。


まずは、昔のあの“桐くん”を取り戻そう。


私のスタートはここからだよ。


優雅には助けられてばかりだね。



もう、“もっとしっかりしなくちゃ”なんて思わないよ。

自分のペースで進んでけばいいんだよね?


私やっと分かったよ。


自分が焦りすぎてて周りを全く見てなかったってことに。


ホントに優雅には感謝しきれないなぁ。


有難う優雅…――



< 72 / 74 >

この作品をシェア

pagetop