危険な彼と危ない初恋
もう、凹むのは止めよう。
マイナス思考な自分とはおさらばしなくちゃね。
私は、ここへ遊びに来たんじゃない。
かといって桐に復讐をしにきた訳でもない。
最初は少しでもそんな気持ちがあったのかもしれない。
だけど、相手の事情も知らないで一方的に被害者になるのは卑怯だ。
まずは、昔のあの“桐くん”を取り戻そう。
私のスタートはここからだよ。
優雅には助けられてばかりだね。
もう、“もっとしっかりしなくちゃ”なんて思わないよ。
自分のペースで進んでけばいいんだよね?
私やっと分かったよ。
自分が焦りすぎてて周りを全く見てなかったってことに。
ホントに優雅には感謝しきれないなぁ。
有難う優雅…――