危険な彼と危ない初恋
「はぁーい・・・」


渋々返事をすると、家に帰ってから1時間近くたっていた。


ヤバイ!!


桐くんもう練習は、終わっちゃってるよねぇ・・・・・・・・・・


早く行かなくちゃ!


「お母さん!今から行かなくちゃいけない所があるから!

ごめんね。コーディネート有難う!!」


「はいはーい。行っておいで」


私は、そう言い残して急いで桐くんのもとへ向かった。


が、その道の途中で。

「・・・うわぁ!美羽じゃん!!
どうしたの?そんなに、お洒落しちゃってさぁ……」

う・・・今は、アンタを構っている暇はない。

悪いけど、先行かせてもらうよ。


「優雅ごめんっ!今急いでるんだ!」

「お・・おう」

こいつは、私と双子の弟だ。

まぁ、顔立ちもしっかりしてるしスポーツ万能だしね。

ただ、やっぱり似てるところはどっちも頭だけは悪いんだよねぇ・・・

勿体無いなぁ………

―――・・っと、こんなこと考えている場合じゃなかった。


い・・・急がなくちゃ!!

時間がっ!

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