名無しのノート
「何かようですか」

振り向くと、そこには男子がいた。

…この人は巻き込みたくない!

「…じ、じ、じ」
「じ?」
「邪魔しないでください」
「危ないですよ、それ以上手すりに近づくのは」

しぶとい。しょうがないはっきり言おう。

「わたしは死ぬんです」
「どうして?」

しぶとい、死ぬというワードを耳にしてもうろたえもしなかった。

「もう生きていけないから」

そう言ってわたしは手すりから飛び降りました。

これで死ねるはず…。
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