名無しのノート

分岐点

わたし、大岡里沙はあれから一週間後、中里高校に向かいました。ちょうど矢川高校創立記念日でした。

タクシーで向かいます、隣には………………。

谷中さんがいます。

やはり、谷中さんに来てもらうのがいいと思いました。

谷中さんには、事情を教えていませんが、何故か「一緒に行こう、瑠璃香を助けないと」と了承してくれました。

…何故知っているのかは不明です。勇気を持って訊いてみることにしました。

「あの、何故瑠璃香さんを助けるとわかったのですか?」
「…間宮て人が教えてくれたのさ」

ノートに書いてあった名前です。

「間宮は、瑠璃香を『名無しのノート』というものを使って追い詰めてた張本人だ。だが、黒幕のやり方に反感を覚え…辞めたそうだ」

間宮さんが、瑠璃香さんにノートを…………。

「そして、今回、黒幕は新たな人物を用意して、里沙さん、貴女に『名無しのノート』で追い詰めることにした」
「その、新たな人物とは?」





「それは……だよ」

わたしは、その言葉を聞いて動けなくなりました。  


嘘です…
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