推定両思い
アタシは麻ちゃんと一緒にいられれば、嬉しいよ♪


校庭を眺めながら、歌壇の花を描く。


麻ちゃんとの楽しい会話。


颯太が目の前に居る風景。


どれをとっても、素晴らしい♪


「全然描いてないじゃない、凛は……」


麻ちゃんが覗き込む。


「颯太を見てたら、描けないんだもん♪」


「次の時間には、描きなよ。あーっ、さぼってる気分だわ……」


麻ちゃんも描くのをやめて、スケッチブックを伏せた。


キーンコーン♪
カーンコーン♪


話と颯太に夢中になっていると、授業終了の合図が鳴った。


歌壇の横には、校庭まで降りる階段がある。


サッカーの授業が終わり、颯太達が階段を上がってくる。


ドキン……ドキン……。



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