推定両思い
「……馬鹿ね、凛は…」


麻ちゃんは、笑いながら言ったと同時に…


キーンコーン♪
カーンコーン♪


予鈴も鳴った。


「うわっ、ヤバイ!!予鈴なった!!じゃあね、名越さん!!」


予鈴がなったので、颯太とギャラリーは、急いで教室に向かう。


あっという間の出来事だった。


まさか、話かけてくれるなんてっ!!


すっごく、すっごく嬉しいよ♪


「ねぇ、凛…。クラスも同じになった事ないのに、名前知ってるなんて、不思議だと思わない?」


確かに、クラスも一緒になった事なんてないし、理由は一つ……?


「んーっ、やっぱ、好きだから知ってるんだよ♪」


アタシだって、そうだし。


好きになったら、調べちゃうもんねーっ♪


「……ふふっ、そうだね……」


麻ちゃんは、何故か上を見上げて笑った。


空を眺めていた目からは、一筋の涙。


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