あの時に。
無言のまま、数秒たっていた。

「ごめなさ……」

恥ずかしいのと、悲しいのとで動くと涙がこぼれそうなくらい、目が熱かった。

私は手を放して、帰ろうとした。

そしたら、後ろから

「なろうよ。友達!」

え?嘘………⁉

「俺も君と友達になりたい。」

嬉しくて涙がこぼれた。

「いいんですか?」

山下さんは笑ってうなずいた。

私は嬉し過ぎて、なにも話せなかった。






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