Memory
あたしの指差したとこに書いてあったのは1位と書かれた順位の横にある
゛神崎 龍平゛
という名前。
そしてその下には、゛長野 凜子゛、゛神崎 菜々゛とある。
「2-Bがトップ独占とか…すごっ」
「マジ!?てかあたしが龍平に負けるなんてくやしーいっ」
「わー!私成績伸びたー!!」
二人はそれぞれに感想をもらすが…
「あれ…?月水は?」
凜子と菜々はあたしの名前を探し出した。
ギクリ…
あたしはというと…。
「10位…」
「10位だね…」
「10位ってすごいよね!?あたし頑張ったよね!?」
二人は固まったまま…。
テストを受けたのは全6クラス。
40人で一クラス構成なんだけど…。
あれー?
10位って駄目なのかなぁ…。
すると二人はあたしの方に向き直るなりあたしに抱き着いた。
「「やったぁーーー!!!!」」
『わ…とと、ありがとう二人とも!!』
笑顔で答えるあたし。
結局、春の課題テストの優勝クラスはあたしたち2-Bとなった。