誘拐女子恋をするっ!!
「お姉ちゃん・・・」
「なに・・?」
「本当にこっちにあるの??」
「そうよ・・。」
「本当に・・??」
「うん。本当に。きっと。」
適当な返事を返した。
男の子は首をかしげた。だけど、私についてくる。
倉庫の前に着いた。
「お姉ちゃん、ここ・・・どこ・・???」
「どこって・・・、倉庫よ??」
「え・・・?ハンカチは・・??」
「知らないわよ、そんなの。」
「だましたの!!??」
「そう。早く入って。」
ドンッと男の子の背中を強く押した。
男の子はズサーっと、こけた。
その隙に倉庫の鍵を閉めた。
「いったー・・・。」
男の子を椅子に座らせた。
だけど、痛いせいか、抵抗をしなかった。
私は、中座りに男の子を下から眺めて言った。
「ねえ・・・」
この声が倉庫中に響いていた。