誘拐女子恋をするっ!!

大人ってね・・。


「あんたの親は最低ね・・・。」

「え・・・??」

男の子は分からないのか、首をかしげた。

「私の親もね・・・・」


ー12年前ー

 これは、私が5歳のときだった。その時から両親は忙しくて、ほとんど家にはいなかった。私は、5歳で「我慢」という意味を知った。だけど、コックさんが作るご飯はおいしかったし、召使いさんや、ばあやも優しかったから、我慢できた。
 だけど、ある日、わたしは知らない家の前に来させられた。
「ばあや、ここは・・・どこ・・???」
と、後ろを振り返ろうとしたけど、もうばあやはいなかった。
すると、ガチャッと、扉が開いた。そこには、綺麗なお姉さんがいた。

「まあ!玲菜ちゃん!!どうしたの・・???」

「おばさん・・・だれ・・・??」

「私は、あなたのお母さんのお姉ちゃんよ。」

「お母さんの・・・お姉さん・・・」


「私は、どうしてここにいるの??」

すごく疑問なことを聞いてみた。すると、おばさんは、怖い顔をして言った。

「あなたはね・・・、あなたのお母さんとお父さんに・・・」

「??」

「捨てられたのよ・・・」

「え・・・???」

捨て・・・・られた・・???


お母さんたちに・・・捨てられた・・・????



「そん・・・な・・・」


私が言うこと聞かないから・・??

わがまま言うから?だだをこねるから・・??


さらに衝撃な一言が返ってきた。


「あなたは・・・・」





まだ何かを言われるのか。


あの時おもえば聞かなきゃよかったのかも知らない。



必死に耳を押さえた。



ピーピー

耳鳴りがうるさい。
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