眠れぬ森の美女
月並みの姫様
とあるお城の最上階。
きらびやかな服装のお姫様と、
ぶかぶかのローブを着た賢者がおりました。
「ひめ、どうか」
「無理」
「お願いします!このとーーーり!」
「無理なものは無理!」
「私どもの命運はあなたの双肩にかかっているのですぅぅ」
「どうしたのだ、騒がしい」
「はっ、王様!われわれにどうかお慈悲を~」
賢者は姫のお父様、つまり王様に泣きつきました。
「なんなのだいったい。
この国屈指の賢者であるそちらが、
わたしの娘に手こずっているとは…
もしや、うちの娘はそこまで頭が賢いのか!?」
淡い期待を抱いてみましたが、
「……いえ。残念ながら、月並みです。」
あっさり打ち砕かれました。
嘘のつけない賢者です。
「手こずっているなんてひどいわ。わたしはほんのちょっぴり夜更かしなだけよ」
「いい加減に寝てくださいよう!」
「無理。ぜーんぜん眠くないんだもの。」
「そう言って、いつまで起きてるおつもりですか!」
きらびやかな服装のお姫様と、
ぶかぶかのローブを着た賢者がおりました。
「ひめ、どうか」
「無理」
「お願いします!このとーーーり!」
「無理なものは無理!」
「私どもの命運はあなたの双肩にかかっているのですぅぅ」
「どうしたのだ、騒がしい」
「はっ、王様!われわれにどうかお慈悲を~」
賢者は姫のお父様、つまり王様に泣きつきました。
「なんなのだいったい。
この国屈指の賢者であるそちらが、
わたしの娘に手こずっているとは…
もしや、うちの娘はそこまで頭が賢いのか!?」
淡い期待を抱いてみましたが、
「……いえ。残念ながら、月並みです。」
あっさり打ち砕かれました。
嘘のつけない賢者です。
「手こずっているなんてひどいわ。わたしはほんのちょっぴり夜更かしなだけよ」
「いい加減に寝てくださいよう!」
「無理。ぜーんぜん眠くないんだもの。」
「そう言って、いつまで起きてるおつもりですか!」