【短編】声のでない花姫
「妖精さん…。今たしかに返事してくれたよ!!」

「やっぱりこの男の子が花の王子なんだ!!」

「あの…。誰と話しているのですか…?」

「この子よ。花の妖精さんなの。」

「こんにちは~♪♪初めまして!♪」

「妖精??……あなたはやっぱり花姫なのですね!」

「えっ!?花姫?」

「あなたが悪魔にあったとき、僕もそこにいました。僕が悪魔にさらわれかけたとき、あなたが助けてくれました。でも、悪魔が怒り、あなたに呪いをかけたのです。そして僕はあなたを守れなかったのがくやしくて…強くなろうと決意し、あなたのもとを離れました。花がとても似合う可愛い女の子…。だから花姫なのです。」

「……………。私……覚えてる。あなたのことしってる…。………アイリスよねぇ…?」

「そうです。あなたにかかった呪いを解くためにきました。」

「アイリス……。会いたかった………。」



女の子は男の子に抱き付きました。泣きながら、とても幸せそうな顔をして…。


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