海も空も
ダッシュで学校に向った。
学校の庭に入ると
窓から顔を出してあたしの名前を呼ぶ
晴陏と英菜が居る。
「「り~う~!!」」
両手で思いっきりあたしに手をふってくる晴陏と英菜。
「おはよぉ~、李潤~!」
「李潤!遅ぇぞ!」
授業中にも関わらず声を張り上げる2人の後には
社会担任の佐口が立っていた。
「あ…うしろっ…」
と私が言葉を言ったと同時に佐口のゲンコツが2人の頭に食らった。
「いでぇぇぇぇ!!!!」
「いたぃよぉぉぉ!!!」
あたしらの副担でもある佐口通称タラスパ。
佐口のゲンコツは半端無く痛い。
(うっわ~言うのが遅かったか…。)
「よ!社長!」
と歯を出して笑うタラスパ。
「よ!」
「よ!じゃねぇよ!おはようございます。だろ!」
「よ!は李潤にとっての挨拶なんだよ!笑」
とあたしは言い訳をする。
「取敢ず教室に来い!」
「はいはい。」
と言いながら玄関に向った。
いつも通り靴箱から自分の上靴を取ると
手紙が一通落ちた。
「…?…何コレ。」
これがあたし等の始まり。