わたしの意味
そして…

おれは決断した。

このままにしていたら、
2人とも心が死んでしまう 。

弟の心はまだ生きてる。

なら…

おれが2人を繋げてあげるしかない。

たとえその先に悲しみが待っていても…

彼女ならもしかしたら、
弟を救えるかもしれない。

いや、 救えるなら彼女しかいないはず。

事実を知るのはつらいにちがいない。

だが今の苦しみもきっと…
同じくらい悲しく、辛いもの。

事実を知らせよう。


携帯が鳴った。

画面には…

綾瀬澪、と出ている。

おれは受話ボタンを押した。
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