わたしの意味
弟は彼女をだましていた。

自信がないのはわかるが、
それはしてはいけないこと。

弟にはかわいそうだが…

その時点で優しさも、
思いやりも消されてしまう。

嫌われて当然な運命。

おれがこのまま嫌われたら…

ふと頭をよぎった。

笑顔の彼女に言った。

みおちゃん、他の大学にも受かったんだよね?

うん、そうだよ!

なら、よかったら…そっちにしたら?


彼女の顔が曇る。

いまさら、どうして?
やっぱり嫌いになったの?

そんなんじゃない。ただ調べたら…

地元の大学のがレベルも高いみたいだし、みおちゃんの将来のためだと思う。

彼女が下を向いて呟く。

しょうさん…
なんか、変わったね。

やっぱり好きなひとできたんだ。
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