わたしの意味
彼女の言った通りだ。
弟は…
おれの隣にいる彼女に目をやった。
素っぴんでも彼女がすぐにわかった様子で、弟は布団をかぶってあわてて顔を隠す。
その姿を見て…
彼女が厳しい口調で言った。
もう逃げないで!
隠れたりしないで!
わたし、嘘は一番きらい!
その嘘をあなたはついた。
それは消せない事実。
わたしの記憶からは消えない。
でもね…
あの一年間、
メールしたり電話してた時間は
わたしにとって意味あるものだった…
あれは嘘じゃなかった。