わたしの意味
だから…

きっとあなたにしかない、
あなたの生きてる意味を、

見つけることができるはず。

もう5月なんだよ。
そろそろ冬眠からさめないとね 。


彼女が弟に携帯を手渡した。

弟が携帯を開く。

そして呟いた。

5月20日、だ。

それは…

さっき彼女が耳元でささやいた言葉。

弟の口がゆっくりと動く。


19才…の…


…誕生日……


おめでと…う。


涙を流していた彼女の顔が、
みるみる笑顔になっていく。

でも、涙は止まらない。

いつしか、それは嬉し涙に変わっていた。
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