わたしの意味
初めに待ち合わせして…

おれを見たときに見せた、
あの笑顔がそこにあった。


ねえ、もしかして…

みおちゃん好きなひといるんじゃない?

彼女の頬が紅くなった。

いきなり、なんでですか?

あ、当たりみたいだなっ。
もう、彼氏がいたりしてー?

彼女は小さく首をふり、

気になるひとは…います。

と小声で言った。

もしかして、おれとか?

すると、彼女は微笑みながら、

たしかにりょうさんはいい人ですね。

でも、わたしも一緒で…
カッコいいひとは苦手なんですよ!

わたしも嫉妬深いですからねー、

と言って舌を出す。

わたしが気になる人は…


ひと回り成長して、

いつか…

きっといつか…

わたしの前に現れてくれるはずの、


笙さんです!
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