わたしの意味
それからは、たくさん電話もしたね…

いつも何時間も話しても飽きなかった。

あの声が好きだったから。

わたしを笑顔にしてくれた。
心から笑えた。

わたしこんなに笑えるんだな。

気づかなかったよ。

心が喜びで満たされてく。

同じ波長ってこういうものなの?
二人はほんとに他人?

神様がほんとにいるなら…

神様がこんなに離れたあなたに会わせてくれたんだ。

わたし、一人じゃないって、教えてくれたんだよね?

そう聞いたら、

当たり前だよ。
ぼくたち二人は分身なんだからね、

って笑顔で答えてくれた。

わたしは決めた。
この人に会いたい。

あなたはわたしの分身。

二人が出会って初めて…

ひとつになれるんだって。
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