人貸し屋
人間の姿で歩いていると
中学生に間違えられる俺と違う
色々と違う
「あら?その姿は、
自分が望む姿になれるはずです。
自分が意識すれば・・・
大人にも、お年寄りにもなれます」
「本当!?
じゃあ、凄くカッコいい
大人の男になる!!」
その場で一回転しようと
主様から離れる
「私は、今の昼が好きですけどね」
「・・・え?
主様、それ本当?」
一回転しようとする俺に
聞こえてきた言葉
それは俺を喜ばすものだった
「本当です。
今の昼が、カッコいいです。
無理して大人になる必要は無いと
私は思いますが?」