人貸し屋
昼は10分もしないうちに
走って帰ってきた
「・・・そんなに走って帰って来なくても
慌てないのでよかったのですが」
「違うよ!
変な男に追いかけられてた!」
買い物を私に預けながら
昼は言う
「同性にストーカーとは・・・
確かに変な男ということは
その話でわかりますね」
「どうしよう!
ここの場所気付かれたかも!」
「大丈夫ですよ。
次の依頼客と思えば」
そう言いながら
昼が買ってきた袋の中を覗く
そこには確かに
イチゴ大福と薄皮まんじゅうが
4つずつ入っていた
「ありがとうございます。
さっそく頂きましょうか」
皿に出すために
台所に行こうとすると
確かに人間の気配がした