人貸し屋
もうご飯の時間か?
それにしては早いしな・・・
1階へ降りていくと
信じられない人が、そこに立っていた
「か、ずは・・・?」
前と変わらない
笑顔で立っている一葉
「こんばんは、魁利のお母さん。
それと・・・久しぶり、魁利」
何もなかったように
笑顔で話してくる一葉
「お前・・・死んだんじゃ・・・」
「ちょっと・・・勝手に死んだことに
しないでくれるかな?」
一葉が苦笑いで言ってくる
嘘だろ?
死んだはずの一葉が今ここで
なぜか笑っている
「一葉ちゃん、ご飯食べていく?」
「いいんですか?
じゃあ、お邪魔します」
そう言って家に上がる
本当に、何も変わらない