人貸し屋



「・・・はい?

 それは・・・私のことですか?」



「そう。人貸し屋女当主、レイを

 貸してほしいんだよ。ダメ?」



甘えるように、

でもかっこよくレイに言う



「・・・まさかの依頼ですね」



苦笑しながら2人の男を見る

レイ



「ダメダメダメー!!

 主様は俺のだよ!

 俺のじゃなくても、夜の!

 お前みたいな変人の、ダメ!」



中学生はレイに抱きつきながら

必死にそう言う



「・・・バカかお前。

 俺に殺されたいのか?」



黒い男はあり得ないくらいの

殺気を出して睨んできた



「こ、ころ・・・・・・!?」



リアルにその言葉が似合ってて

一瞬背筋を伸ばす



「・・・ということなので、

 すみませんがお引き取り願います」


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