人貸し屋
「で、でも・・・!
人貸し屋は
《どんな人でも貸してくれる》
ンだよな!?
じゃあ、レイも貸してもらえる・・・」
強気で言うと
黒い男は胸ぐらをつかんできた
「ふざけたこと言ってんじゃねぇよ
しかも、何呼び捨てにしてるんだ」
「ちょ、タンマタンマ!
本気の目になってるけど?!」
「・・・本気だからな」
冗談じゃない!
何で死なないといけないんだ?
「そこまでにしましょうか、夜」
レイが・・・
レイちゃんが止めてやっと
手を放す黒い男
「すみませんが、私は
人間の住むところに長くいると
そこが欲望で埋め尽くされるんです
なので、アナタに貸せません」
「・・・・・・は?」