人貸し屋



「だから、レイが無理なら

 俺がここにいればいいじゃん

 だから、《俺が借りられる》。

 それならいいだろ!?」



「・・・と、いうことですが、

 夜、昼、どうしますか?」



「それでもヤダー!」



中学生の男の方が

首をぶんぶん振りながら言う



「・・・・・・主は俺のもんだ」



黒い男がレイを抱きしめながら言う



「私は夜のものになったつもりは

 ありませんし・・・

 客の欲を一番に、では

 なかったのですか?」



レイがそういうと、

2人は黙って俺を睨んできた



「・・・大丈夫ですよ。

 しかし、期限は2日。

 2日後には帰ってもらいますからね」



そう言ってレイは

屋敷の奥に入っていった



俺はその後を

そっと追っていた―。
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