人貸し屋



「あら・・・

 嫌われてしまいましたね」



出来るだけ明るく、昼に言う



「・・・主様、気を付けてね。

 俺、ドクターに来てもらうの

 また今度にしてほしいって

 言ってくるから」



昼もそう言って

私から離れてしまった



「気を付けて・・・ですか。

 それは、あの朝日に言うものです」



朝陽・・・

あの方と同じ名前



私は小さく吐息を吐いて

自分の部屋へと戻った



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