人貸し屋
本気で、惚れた
明日までとか、関係ない
ずっと、ここにいたい
無意識の間に、
レイをずっと見ていると
レイが食べる手を止めた
「・・・何でしょう?」
「い、いや・・・
何でもないから」
「それならいいのですが・・・
寝床は廊下を出て左の
2番目の部屋ですので。
では、また明日・・・」
いつの間にか食べ終わったレイは
そう言って部屋を出て行った
その後ろから、黒猫と白い戌も
一緒に出ていく
人貸し屋に来て
早くも一日
不思議なことが多いココで
不思議な日を過ごした―。