人貸し屋
一葉が死を受け入れているなら
俺も受け入れないといけない
俺は一葉が好きだ
一葉も俺が好き
それは・・・
一葉が死んでも変わらない
「・・・魁利、行こうか」
「・・・・・・・・・あぁ」
一緒に、行こう
俺は部屋から出て
一葉と一緒に外に出た
「あら?
一葉ちゃんもう帰るの?」
後ろから追いかけてきた
母さんが一葉に声をかける
「はい。
魁利のお母様、今まで
ありがとうございました」
「なぁに?
改まっちゃって・・・
じゃあまた明日ね!」
「・・・母さん、俺一葉を送ってくる」