人貸し屋



「・・・早くに目が覚めた」



「そっか!

 ・・・それより魁利、

 変なこと聞いてもいいか?」



潤が真剣な目で俺に訪ねてくる



「なんだよ?」



「昨日お前、誰といた?」



「はぁ?」



「いや、昨日さ?

 お前の横に俺の知ってる女が

 いたような気がしてさ・・・」



「・・・女ぁ?

 知らねえな。誰のことだよ」



「・・・だ、よな?

 わりぃわりぃ、変なこと言って」



「それよりかお前、

 今日は数学の宿題したのかよ?」



「あっ!忘れてた!」



「またかよ・・・

 写させてやろうか?」



「マジで!?」



< 44 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop