人貸し屋



唯一俺らのことを知ってる

医者のもとに、少し急ぎ足で向かう



主が着物だから

走ることは出来ないけど

ちょうど近くだったので

けっこう早くに着いた



「ドクター、診てほしい方が

 いるのですが・・・」



薄暗い建物に躊躇なく入る主

俺もその後に続いた



すると、建物の奥から

いかにも怪しい男が出てきた



「あぁ、君たちか・・・

 また珍しいモノでも

 拾ってきたのか?」



「違いますよ。

 ひき逃げされた男の子です

 診てもらえませんか?」



主が小さく微笑みながら

ドクターに話しかける



「それはいいけど・・・

 あーぁ、これは助からねぇよ」



俺が担いでるやつを見て

すぐにそういうドクター



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